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FreeBSDを14.0にアップグレードした後で気付いた異変&mixerコマンドのオプションが変更されていた件

人気ブログランキング にほんブログ村 FreeBSDを14.0にアップグレードした後、以下のパッケージが勝手に削除されていたため、改めてインストールした。 Firefox Thunderbird Chromium sudo networkmgr 次に、音量が勝手に変更されていたので、mixerコマンドで音量を設定しようとしたら、コマンドオプションが変更されていた。 14.0にアップグレードした後、音量が大きくなっていたのでmixerコマンドで現在の音量を確認したら以下のとおりだった。 % mixer pcm2:mixer: <省略 (Rear Analog)> on hdaa1  (play/rec) (default)     vol       = 0.88:0.88     pbk     pcm       = 0.88:0.88     pbk     speaker   = 0.00:0.00     rec     line      = 0.00:0.00     rec     mic       = 0.50:0.50     rec src     mix       = 0.00:0.00     rec     rec       = 0.50:0.50     pbk     igain     = 0.00:0.00     pbk     ogain     = 0.00:0.00     pbk ミキサーデバイスのうち「vol」と「pcm」の数値を変更しようとして以下のコマンドを実行したところ... % mixer vol 70:70 vol.volume=0.88:0.88 vol.mute=0 mixer: 70:70: no such device % mixer pcm 100:100 pcm.volume=0.88:0.88 pcm.mute=0 mixer: 100:100: no such device いずれも「no such device」と言われ、音量を変更できなかった。 どうしたものかと、マニュアルを確認してみたら... % man mixer The available controls are as follows (replace dev with one of the available d

FreeBSDを13.2から14.0にアップグレードした

人気ブログランキング にほんブログ村 注意事項: アップグレード作業は自己責任(at your own risk)で行うこと。 昨日(2023/11/21)FreeBSD 14.0が公開されたので、早速アップグレードしてみた。 アップグレードする際には予め、必ずRelease NotesやInstallation Instructionsを読んでおくこと。 Release Notes: https://www.freebsd.org/releases/14.0R/relnotes/ Installation Instructions: https://www.freebsd.org/releases/14.0R/installation/ また、アップグレードの最中に生じる万が一の事態に備えて、予め最新版のインストーラーをダウンロードしてインストールメディアを用意しておくこと。 https://www.freebsd.org/where/ アップグレードの前には必ず大切なデータ等のバックアップを取っておくこと。 アップグレードの前に現バージョンの更新をしておく。 # freebsd-update fetch # freebsd-update install # pkg update ; pkg upgrade # shutdown -r now アップグレード作業はコンソール画面から実行する。 # freebsd-update upgrade -r 14.0-RELEASE 以下のメッセージが表示されたら「y」を選択する。 -------------------- The following components of FreeBSD seem to be installed:  kernel/generic kernel/generic-dbg world/base world/base-dbg world/doc world/lib32 world/lib32-dbg The following components of FreeBSD do not seem to be installed: Does this look reasonable (y/n)? y -------------------- この後、更新が中断して以下のメッセージが表示された。 -

FreeBSDで提供されているNVIDIAドライバーが正常に機能しない場合の解決方法

人気ブログランキング にほんブログ村  FreeBSDのユーザーフォーラムで以下の投稿を発見した。 「Blank screen unresponsive cursor on laptop while external display is fine for NVIDIA with Optimus, Xorg」 https://forums.FreeBSD.org/threads/blank-screen-unresponsive-cursor-on-laptop-while-external-display-is-fine-for-nvidia-with-optimus-xorg.90442/post-623462 その投稿では以下のように述べられていた。 「I have installed the latest driver using pkg install nvidia-driver which is 525.116.03.」 「Unfortunately, my card GTX 1660 Ti is not listed under supported device list. However, I tried anyway, but didn't work.」 FreeBSDで提供しているNVIDIAのドライバーは全ての、特に比較的新しい製品までカバーしているとは限らない。 そのため、上記のようにドライバーをインストールしても正常に機能しないという問題が生じる。 この場合、無理してFreeBSDの中で解決しようとせず、初めからNVIDIA本家で提供しているFreeBSD用のドライバーを直接インストールした方が良い。 NVIDIA本家で提供しているFreeBSD用のドライバーは以下からダウンロードできる。 https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp ドライバーを検索する際、上記のフォーラム投稿の以下の内容がポイントとなる。 コンピューターは「laptop」だということ。 製品のグラフィックスカード は「GTX 1660 Ti」だということ。 もし、自分のグラフィックカードがどの製品なのか分からない場合は以下のコマンドで確認できる。 % pciconf -lv 上記のページにアクセスし、プ

FreeBSDのpowerdで省電力と動作効率の向上を設定する

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人気ブログランキング にほんブログ村 FreeBSDをインストールする際、以下のように追加サービスの選択が求められる。 ここで「powerd」を有効にしておくと、システムの状態を監視し、CPUの負荷に応じて消費電力を節約したり、パフォーマンスを向上させたりすることが可能となる。 しかし、powerdを有効にしただけでは標準設定の状態で稼働するため、自分が使用するPCに見合った設定に変更する必要がある。 ちなみに標準設定について、powerdの説明書きには以下の通り示されている。 「標準モードは、バッテリー電源の場合にはadaptive、それ以外の場合にはhiadaptiveが適用される。」 各種オプションの詳細説明は以下から参照できる。 https://man.freebsd.org/cgi/man.cgi?powerd または $ man powerd 自分の場合は、省電力を重視しつつ状況に応じてパフォーマンスをバランス良く向上させる「adaptive」に設定する。 # ee /etc/rc.conf インストール時にpowerdを有効にしなかった場合は以下を記述する。 powerd_enable="YES" その下にadaptive設定を適用するべく以下を記述する。 powerd_flags="-a adp -n adp" さらに、CPUを低電力状態とするべく以下を記述する。 performance_cx_lowest="Cmax" 注:使用PCがバッテリー電源の場合は以下を記述する economy_cx_lowest="Cmax" 保存する。 powerdサービスを再起動する。 # service powerd restart CPUの動作周波数を確認してみる(自分のPCは最低値が1700) % sysctl dev.cpu.0.freq dev.cpu.0.freq: 1700 CPUの負荷状況に応じて数値が変化する。 % sysctl dev.cpu.0.freq dev.cpu.0.freq: 2400 最高で3700まで上昇した。 % sysctl dev.cpu.0.freq dev.cpu.0.freq: 3700 人気ブログランキング にほんブログ村

FreeBSDでaacgainの代わりにffmpegを使って動画ファイルの音量を調整する

人気ブログランキング にほんブログ村 自ら撮影した、またはダウンロードした動画の音量が小さくて聴き取り難い場合、今まではaacgainを使って特定の音量に上げるなど調整していた。 しかし、最近FreeBSDからaacgainが削除されたようで、pkgからもportsからもインストールできなくなった。 そこで、aacgainの代わりにffmpegを使って動画ファイルの音量を調整してみる。 先ずは、動画ファイルの現在の音量を以下のコマンドで確認する。 % ffmpeg -i 動画ファイル  -vn -af volumedetect -f null - サンプルの動画ファイルで実際に試してみる。 % ffmpeg -i /home/****/Desktop/test.mp4  -vn -af volumedetect -f null - [Parsed_volumedetect_0 @ 0x85e3e9840] n_samples: 804096 [Parsed_volumedetect_0 @ 0x85e3e9840] mean_volume: -24.1 dB [Parsed_volumedetect_0 @ 0x85e3e9840] max_volume: -6.4 dB [Parsed_volumedetect_0 @ 0x85e3e9840] histogram_6db: 723 [Parsed_volumedetect_0 @ 0x85e3e9840] histogram_7db: 906 「max_volume」が「-6.4dB」なので、これを0dBにする。 音量を上げるには以下のコマンドを実行する。 % ffmpeg -i 動画ファイル -codec:v copy -af volume=希望数値dB 出力ファイル 動画ファイルの音量を実際に上げてみる。 % ffmpeg -i '/home/****/Desktop/test.mp4' -codec:v copy -af volume=6.4dB '/home/****/Desktop/test02.mp4' 出力された動画ファイル「test02.mp4」の音量を確認してみる。 % ffmpeg -i /home/****/Desktop/test02.mp4 -vn -af

FreeBSDでUSBメモリに入れた音楽ファイルの再生順を元の順番に並び替える(曲順のバラバラを解消する)方法

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人気ブログランキング にほんブログ村 カーオーディオで音楽を聴くために、USBフラッシュドライブに音楽ファイル(mp3)を入れている。 しかし、USBフラッシュドライブのファイルシステムはfat32であるため、PCから音楽ファイルをコピー・貼付けすると、音楽ファイルの名前順ではなく、フラッシュドライブに書き込まれた順番で音楽ファイルが並べられてしまうため、そのままカーオーディオで再生するとアルバムの順番やアルバム内の曲順がバラバラになってしまう現象が発生する。 <写真01>曲順が数字の順番どおりに並んでいない。 バラバラになった曲順を元に戻す方法としては、アルバムのディレクトリや中のファイルを番号ないしアルファベット順に書き込んでいくしかないのだが、これは非常に面倒な作業だ。 そのためWindowsなど他のOSでは、この問題を解決するプログラムが色々と公開されている。 ちなみに、LinuxではFATSortというプログラムが有名だ。 しかし、Linuxにあるプログラムなら大抵存在しているであろうFreeBSDに、何故かこのFATSortが存在しない。 そこで、FATSortの代替となる別の手段を探してみたところ、以下のようなものを見つけた。 sort-fat https://sourceforge.net/projects/sortfat/ 説明文を読むと「sort-fatは小さなpythonスクリプトで、fatファイルシステム内のファイルやフォルダの順番を並び替える」とある。 これぞ、まさに自分が探していたFATSortの代替となるものだ。 早速、使ってみよう。 まずはウェブページ内の「Browse Code」をクリックする。 次に「sort-fat」と書かれたファイルのリンクをクリックする。 すると、sort-fatのスクリプトが表示されるので、スクリプトの上部にある「Download this file」のリンクをクリックすると、ファイルのダウンロードが開始される。 ダウンロードされたファイル名は「sort-fat」となっているはずだ。 もしくは、スクリプトそのものをテキストにコピー・貼り付けして保存しても良い。 ダウンロードしたファイルを開いてPATHを変更する。 #!/usr/bin/env python ↓以下のように変更する。 #!/usr

FreeBSDでntpdateからntpdに変更し、期限切れの閏秒ファイルも更新した

人気ブログランキング にほんブログ村 ntpdateならびにntpdはインターネット標準時間サーバーと同期してシステム時刻を設定および維持するオペレーティングシステムのプログラムだ。 元々、何年も前に現在のPCにFreeBSDを初めてインストールした際にntpdateを選択していたのだが、近い将来にFreeBSDでntpdateが廃止されるとのことなので、ntpdに移行する。 # ee /etc/rc.conf 以下を追加する。 ntpd_enable="YES" ntpd_sync_on_start="YES" # ee /etc/ntp.conf FreeBSDでは初めから標準で以下のサーバーが設定されている。 pool 0.freebsd.pool.ntp.org iburst もし接続するサーバーをNetwork Time Protocolとする場合は以下を追加する。 driftfile /var/db/ntp/ntpd.drift server 0.pool.ntp.org server 1.pool.ntp.org server 2.pool.ntp.org server 3.pool.ntp.org サービスを再起動する。 # service ntpd restart 時間の同期を確認する。 % ntpq -p 以下のように表示される。      remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter ==============================================================================  0.freebsd.pool. .POOL.          16 p    -   64    0    0.000   +0.000   0.000  202.28.116.236  .PPS.            1 u   57   64    3   34.595   +1.247   0.127  61-91-205-20.st 203.147.59.17    2 u   55   64    3   31.221   +0.813   0.738